2018年6月30日土曜日

> エピローグ 菊花五蛇餐

菊花五蛇餐










ウハー

今年もまたアラスカのカッパーリバーでとれた紅鮭の季節がやってきました。
冷凍していない天然のアラスカ産紅鮭が店頭に並ぶようになると、こちらの夏も
本番です。
魚屋の店頭で半身から好みの量に切り分けてくれるのですが、
次回来店した時に、品切れになっているかもしれないので、まとめて
半身を二枚、一匹分買ってきました。

それで、いぜんから鮭で作ってみたいと思っていた料理、ウハー作ってみました。

本場ロシアでは、ウオッカだけでなく、暖炉の薪が燃えた後の灰や炭
をウハーにいれるようです。
この秘密の調味料により、燻製のような香りがするのだそうな。
でもこちらは今は夏だから、暖炉の薪が燃えた後の灰や炭というよりは、
バーベキューをしたあとの、薪が燃えた後の灰や炭なのですが、
バーベキューなので、食材から汁が出て灰や炭に思い切りかかっています。

そうなると、ウハーに入れていないはずの食材の香りがしてくるわけで、
やはり暖炉の薪が燃えた後の灰や炭でないと具合がわるいのですね。

その本場ロシアの秘密の調味料は入っていないけれど、ウオッカは多めに入れましたよ。
薄味で、これならいくらでも食べれそうです。







2018年6月29日金曜日

電動のおもちゃではありません


電動のおもちゃではありません。
こうなるとちゃんとした交通手段ですね。

結構早いです。時速20キロ以上出ていたでしょう。

こちらは自転車で結構速めの速度で流していて、ぜんぜん追いつきませんから。
最初は今はやりの電動スケボーかなっと思ったのですが、どうやら
折りたたみ式スクーターのようですね。
こちらでは、スケボーに操舵用の長い棒が付いているものを
折りたたみ式スクーターと呼んでいます。

中華製の様々な折りたたみ式電動スクーターが売られているのですが、
子供のおもちゃの認識なのでしょうか、
規制はされていませんね。

規制のゆるいアメリカでは、これも自己責任で使用しているということですね。





こういった折りたたみ式電動のやつですね。


 三羽のはげたか

このあたりのクリークでは水量の多いコヨーテクリーク。
それもそのはず、クリーク(灌漑用水路)とは名ばかりで、
れっきとした、河川なのです。

コヨーテクリークに沿って、トレイルが整備してあります。
このトレイル、サンノゼ市からモーガンヒル市まで伸びていて、
片道20マイル以上あります。往復すると。40マイル以上になって、これは約65KM
なので、そこそこの距離です。

自転車で往復する距離としては最適なのに、途中の風景はというと
カリフォルニアらしい荒野が広がるだけで、こだわりのマスターが
やっているカフェや、気の利いた古民家蕎麦屋で
休息というわけにはいきません。
コンビニや自販機すらないのです。

カフェなりレストランがトレイルの途中にないのが原因かどうか
不明ですが、このトレイル、利用者が極端に少ないのです。
立派な公園がこのトレイルの起点と終点にあるのですが、
トレイルを利用する人は本当にまばらです。

ちなみに、トレイルの終点にあるモーガンヒル市、とても小さい町なのですが
大手自転車メーカー2社、SpecializedとFoXが本社を置いてきます。
以外ですね。

さてそんな荒野が広がる、人っ子一人いないコヨーテクリークトレイル
を練習専用車として使っているTREKで、のんびりと流してきました。 
日が傾いてきて、なんだかイーグルスの楽曲に出てくるような
カリフォルニアの寂寥感に満ちた夕暮れ時。

ここからさらにちょっと南に下ると、
サリナスという名前の町に出ます。

サリナスは、あの「エデンの東」や
「怒りの葡萄」の作者で知られる、アメリカを代表する
小説家ジョン・スタインベック生誕の街です。

スタインベックの短編小説を読んでいると、
この近辺の風景や自然を描写したシーンが数多く出てきます。

そんなことを考えながら、自転車をこいでいると、
三羽のはげたかに遭遇しました。

はげたか三羽兄弟というかファミリーというか、
電柱の上で羽を休めて、こっちをじっとみています。
トレイルもこのあたりになると、人はやってこないから、
人間が珍しいのでしょうか。

写真に撮ると小さく見えますが、
実際に見ると大鷲のごとく大きいです。
羽を広げると、トレイルいっぱいに広がるから、
さしわたし2メートル近くあるでしょう。

はげたかは、元気に飛び回っている動物は
襲わないことになっています。
この辺は、うさぎや、へび、地りすに きつね、と
食べ物に事欠かないから、ここら一帯を
縄張りにしているのでしょう。

そういえば以前このトレイルを早朝に、
サンノゼからモーガンヒルまで自転車に乗った時のこと、
子狐が、自分の体長ほどもあるリスを咥えてトレイルを
とことこと歩いてました。

子狐のふさふさした尻尾と、リスのふさふさした尻尾の
2本の尻尾が揺れながら移動していて、最初は
何を見ているのか理解できませんでした。

はげたかはふくろうと違って、暗くなると、夜目が利かない
ということだから、たそがれ時は、こうやってじっとしているのでしょうか。

スタインベックの「赤い子馬」という短編小説に、
はげたかが出てきますね。

少年が熱心に世話をしていた子馬が病気になり、衰弱して、いよいよ自らの
死期を悟って馬小屋を抜け出して、草原に向かいます。
病気の子馬がある日突然馬小屋からいなくなって、少年は驚いて
探しに回ります。そうして、草原の遠く離れた上空を、はげたたかが旋回しているのを
発見するのです。

「赤い子馬」に登場するはげたかも、なるほどこんな大きいはげたかだったのだ・・・
などと勝手なことを想像しながら、夕暮れ時のスタインベックの世界を後にしたのでした。


2018年6月28日木曜日

そのまま輪行の新型タイプ

そのまま輪行の自転車ラック 新型タイプですね。
この新型タイプは、自転車のハンドルを切ってからフックに前輪を引っ掛ける
ようになっています。

旧型の自転車ラックは自転車のハンドルを切らないで、まっすぐにした状態で、
フックに前輪を引っ掛けます。

慣れの問題もあるのでしょう。旧型のラックも併設してあって、
旧型の方が使いやすいので、旧型ラックに駐輪しました。

で、新型の自転車ラックに駐輪している自転車があったので、
詳しく観察することに。

なるほど、旧型の自転車ラックだと、自転車全体を持ち上げなければなりません。
後輪が床から浮いて、引っ掛けるフックに自転車の重量がそのまま掛かるようになります。

ところが新型の自転車ラックは、自転車全体を持ち上げる必要は無いのですね。
後輪が床に着いたままになっています。ハンドルを切ってあるので、
回転モーメントが発生して、前輪を引っ掛けたフックに十分な応力が掛かるのでしょう。
う~ん。この設計者考えましたね。

さらに、旧式の自転車ラックだと、上下2段の手荷物棚を装着した時に、
上段の棚に置いた手荷物と壁に取り付けてあるフックが干渉してしまいます。
新型ラックはそういう点が解消されているようです。

なるほどなるほど、いろいろな点で改善されていますね。感心しました。








3ヶ月ぶりに

この日は3ヶ月ぶりにアルコールを口にしました。
白ワインのおつまみは、きゅうりとにんじんです。
ディップソースは、ヒヨコマメで作ったハマスになります。

キッチンカウンターで、角打ちのようにして立ったまま
飲みました。

ダイニングテーブルに座ると、ネコチンたちがやって来て
なにか自分たちにも追加で食事が出ると期待するんですね。

なので、こっそりと、音を立てないように静かに立ったまま飲みました。

で、後ろを振り返ると、ももちんとおかあさんが、期待して待っていました。









> 季節の知らせ

季節の知らせ



















鍵の修理

玄関の鍵なのですが、ちゃんと開かなくなって具合が悪くなってしまいました。
ロックスミス(鍵屋)に来てもらって修理を依頼しても良いのですが、
予約を取ったりいろいろ面倒なので、自分で修理することにしました。

鍵とドアの取っ手の機械構造が連動しているので、
鍵とドアの取って全て一式取り替えるのが、手っ取り早いのですが
実はこの鉄製のドア、業者が三日ががりで幾重にも塗ってこの色を出したので、
全く同じサイズのドアの取っ手でないとあとが残っているが見えてしまうのです。

なので、極力機械構造を修理する方向でいかねばなりません。














玄関の中を作業場にして、ばらします。
小さいスプリング等が飛び出したすると、見つけるのが大変なので
注意深くばらして、ダンボールの中に入れていきます。
分解説明書とかないので、組み付け忘れないように
一つはずしてはデジカメで記録します。










とにかく使い勝手や使用時の軽さよりも、
堅牢なつくりになっていて、少々の不具合でも
かかった鍵は開放されないようになっています。






何度も使用しているうちにシャフトがずれていたのでした。
本来であれば、シャフトの片方の軸に工作がしてあり、止め輪を噛ませて
シャフトがずれないような設計をすべきなのでしょう。
この鍵とドアの取って、結構な値段なので、それくらいの工作は当然なのでしょうが、
コスト対策で省かれたのでしょうか。







とにかく無事にドアの鍵と取っ手一式を替えることなく
修理が完了したので良かったです。


台所のセンサー蛇口

台所のセンサー蛇口





荷物運搬用重量級自転車

荷物運搬用重量級自転車






サンフランシスコ湾のとても深い場所にある塩田


サンフランシスコ湾の南端にあたるこの辺りでは
遠浅の海岸を利用して、
100年以上前から塩田が広がっています。

遠浅の岸辺と湿地帯が何マイルにもわたって
複雑に入り組む地形になっているため、
潮の満ち引きを利用し、
湿地帯を干拓して、塩田に転用したようです。

干拓されてしまったこの湿地帯だけれど、湿地帯を住処とする微生物が
水質の浄化に大きな貢献をしていることが、
近年様々な研究で解明されて、
それでこの塩田や、干拓された土地をもとの湿地帯に戻して
サンフランシスコ湾の水質改善に貢献させようとする環境保全の
動きが高まっています。

最近になってサンフランシスコ湾で創業している塩田会社のうちの一社が撤退を表明。
操業している地元レッドウッド市とカリフォルニア州で、その塩田を買い上げて
湿地帯に戻すと発表されました。計画としては良いのですが、
そのうち気が変わって、塩田会社から買い上げたサンフランシスコ湾沿いの広大な土地を、フェイスブック関連の
不動産会社に転売することにならないように祈っています。

(おそらく一般市民が忘れた頃、やるんじゃないかと今から
疑いの目を注いでいます。)

なにせ、この塩田のロケーション、大手SNSテック企業本社から
目と鼻の先にありますからね。

ちょっと前ふりが長くなってしまいました。
レッドウッド市のマリーナ、何度か行ったことがあるのですが、
面白いことに、このサンフランシスコ湾の南端に位置する
マリーナ周辺は、このあたり一帯は本来なら塩田をつくるほどの
遠浅になっているにもかかわらず、
一部不自然に深度が物凄くあるのです。

塩田を作るくらいの遠浅のエリアにあるマリーナなのに。
おかしいのです。

船の深度計を見れば、気持ち悪いくらい深いのが分かる。ある意味
小船の上で読む深度計の数字、不気味に想像力を掻き立てます。
薄いファイバーグラスを通して、自分の足元に深度数百メートルの
海底がずーと横たわっていて、未知の生物やらゴジラが眠っていると考えると、
どきどきしますね。

さて、話を戻します。 
現実的に言って、人工的にしかも大きな予算を持って、大規模な浚渫作業を行わないと
こうはならない。

つまりある意図をもって密かに大掛かりな浚渫作業が行われた
という、なにやらX-ファイルじみた話の展開なのです。

この不思議な話し、
サンフランシスコ湾のヨット乗りの間で読まれている
無料月刊誌の記事でも取り上げられました。

噂では、この近辺で密かに潜水艦を開発していて、
そのために、潜水艦の通り道の途中にあるレッドウッド市のマリーナ
周辺および、内緒の通り道がず~と深く掘り下げられているということでした。

正直そのストーリーを読んだ時、X-ファイルみたいな荒唐無稽な話だと思いました。
アメリカ人は何かというと、政府が何を企んでいるか信用なら無いと言いますが、
本当にあなたたちは、政府妄想狂(政府フォビア)か、くらいの勢いでした。

ところがその後アメリカ政府が、潜水艦開発の事実を認めたのでびっくり。

同じ穴の狢といえば聞こえは悪いけれど、やはり国民はその国の政治家の頭の中を
良く理解しているなと感心させられました。

どうやら作られていたのは、海軍のSea Shadow (IX-529) として知られるステルス潜水艦
だったようです。
写真で見るとすごいですね。
ヨットとステルス潜水艦の衝突事故がいままで起こっていないのが幸いです。

ソース:Redwood City History
ソース:Wiki Sea Shadow (IX-529)




アムトラックの車窓から

そのうち乗ってみたいな~などと思いながら、ユーチューブで
ロスアンゼルスからサンフランシスコまでアムトラックの列車の旅を見ていました。
10時間の列車の旅を10分のビデオに圧縮編集している
このビデオを見ながらコメントを読むのが面白いのです。

近年インドからのコメントが激増しているユーチューブなのですが、
「このビデオを見ていると、インドで列車に乗って旅するのと全く変わらない」
というコメントがあったと思えば、
「インドで私が乗った列車の車両は定員オーバーが45人以上いた」
という返信があったりします。
この「定員オーバー」は「不正乗車」と読むことも出来るので、微妙ですね~。

確かに列車に鈴なりになって乗る人々を撮影したビデオ、ユーチューブで見たことがあります。インドを列車で旅した人のブログなどを読んでも、「定員オーバー」と
「不正乗車」は近い関係にあるようです。日本のように改札が無いので、
チケットを持っていなくても列車に入ってこれるのが一因のようです。

さて、アメリカの列車も改札が無いのですが、車内検札があります。
以前サンノゼ市とサンフランシスコを結ぶCALTRAINに
乗った際に、近くに座っていた人が車内検札で無賃乗車をしていたことが
発覚して、
次の駅で強制的に降ろされていました。

今回は、またまたバークレーまで乗ったアムトラックのはす向かいに座っていた
インド人夫婦なのですが。
車内検札で車掌さんが先ず、スマ㋭にダウンロードした電子チケットの
バーコード、奥さんのスマ㋭をバーコードリーダーでスキャン。
次にご主人のスマ㋭をバーコードリーダーでスキャン。
ここでエラーが出て、ご主人の電子チケットがコピーチケットと発覚。
でもぜんぜん動じていないですね。予想していた展開その1みたいな感じ。
コピーを出してということは、やる気満々だと思うのですが。

車掌さん慣れてます。「次に回ってくるまで、スマ㋭で買っておけよ」と
言い残して次の乗客のところに言ってしまいました。
アムトラックの車掌さんは親切ですね。

この日はとても暑い日で、おそらく最高気温は今年一番を記録したのではないでしょうか。

しかもこのアムトラックで移動していた時間は午後の気温が一番高くなる時間帯。
車窓から見る住宅街も、外を出歩いている人影はまばらです。

なのに、このアスファルトがじりじりと照りつける中、犬の散歩をしている人を
見かけました。犬は靴を履いているわけではないので、
肉球が火傷するんじゃないか心配です。
犬は足が熱いので、先を急ごうとしているように見えました。
首輪でつながれていなかったら、走り出しているのではないでしょうか。












2018年6月27日水曜日

割って入ります

ももちんとおかあさんが遊んでいると、
もえちんはよく間に割って入ってくる。
間に割って入ってくるなり、すぐごろんと横になって
おかあさんを独占するような位置取りをする。

ももちんは賢いので、間に割って入られると争いごとはせずに、
すっと立ち上がって離れたところに
いってしまう。

そうなると、おかあさんのそのときの
気分により、もえチンの顔を舐めてあげたり、
だるい時は、おかあさんも立ち上がって、別の場所に移動する。

もえチンと、おかあさんの毛の質はずいぶん違うから、
もえチンを舐めてもえチンの毛が胃の中に入ったら、もえチンの毛がずいぶん長くて
細いから、胃の中の食べ物と絡まって、吐き出すことになる。
おそらく自分の毛だけだと、普通に排泄できるのではないかな。

そんなわけで、今夜はもえチン間に割って入ったけれど
ぼっちになってしまった。

よしよし、じゃ~代わりに撫でてあげましょう。