2018年7月10日火曜日

アメリカの廃墟

エーロ・サーリネン(Eero Saarinen)が設計したことで知られる
この研究所のビルで1980年代の終わりころから90年代の半ばまで働きました。
ニューヨーク・マンハッタンから車で約1時間、広大な敷地の入り口で
訪れる人を迎えるのは、ここで発明されたトランジスターを模した3本足の給水タワーです。
関わったプロジェクトは、どれも当時の一般的感覚では時代の先端の其の先を走っていて、
20年の月日が経って、改めてその真価が理解されるようなものばかりでした。
たとえば、実用化にこぎつけた人工知能ネットワーク管理システムとか。

しかし、そんな技術者天国を後にして、アメリカ人の友人とボルボのワゴンに
引越し荷物を満載して、アメリカ大陸を横断してシリコンバレーに向かったのでした。
1994年7月のことです。

研究所のこの施設で働いていた時は、社員・訪問者に関わらず持ち込み荷物のセキュリティ
チェックを通らねばなりません。撮影機材は一切持ち込み禁止なので、この中で記念撮影
したくても、カメラは持ち込めなかったのです。

その後この施設が閉鎖され、皮肉なことにアメリカの廃墟を掲載しているサイトで
稼動していた当時とは変わり果てた姿を伝えています。

一時取り壊しの危機にさらされましたが、アメリカの現代建築の動態保存として
内部を改装した後、ビジネスパークに転用されるようです。



ソース:https://www.abandonedamerica.us














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